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「なんとなく決めた色」になっていませんか?資産になるコーポレートカラーの選び方
2026.08.26

「自社のホームページをリニューアルしよう」「会社ロゴを刷新しよう」となったとき、その「色」はどのように決めているでしょうか。
「最近流行っているから、なんとなくアースカラーで」
「社長の好きな色が赤だから」
「格好よく見せたいから、とりあえず黒やグレーで」
もしこのような理由で決めているとしたら、それは企業にとって非常に大きな「見えない損失」を生んでいるかもしれません。
ビジネスにおいて、コーポレートカラーは単なるデザインの装飾ではなく、企業の信頼や価値を瞬時に伝えるための「戦略的な資産」です。
今回は、「色のブランド戦略」について解説します。
1. なぜ、一瞬で「あの会社だ」とわかるのか?

まず、少し想像してみてください。
- 「赤と黄色の組み合わせ」のファストフード店といえば?
- 「緑・白・青のストライプ」のコンビニといえば?
おそらく、多くの方が具体的な企業名(マクドナルドとファミリーマート)を思い浮かべたはずです。会社名を読んでいないにもかかわらず、私たちは「色」を見ただけで、頭の中でその企業の看板や、サービスの体験までを瞬時に再生しています。
このように、『看板の文字(社名)を読まなくても色を見ただけで「あ、あの会社だ」と直感的に識別できる企業の要素』のことを、ブランディングの専門用語で「DBA(Distinctive Brand Assets = 独自ブランド資産)」と呼びます。
コーポレートカラーとは「言葉不要の最速の営業ツール」なのです。
2. なぜビジネスにおいて「コーポレートカラー」が重要なのか?

「色が大事なのはわかったけれど、なぜそこまでこだわる必要があるのか?」と思われるかもしれません。コーポレートカラーを戦略的に決めるべき理由は、主に3つのメリットがあるからです。
① 人間は「文字」より先に「色」を認識する(認知のスピード)
人間の脳は、文字を読んで理解するよりも、色や形を認識する方が圧倒的に早いと言われています。
Webサイトを開いた瞬間、あるいは街中で広告を目にした瞬間の「わずか数秒(あるいはコンマ数秒)」で、ユーザーはその企業の第一印象を決めています。
「私たちはこのような企業です」と言葉で説明する前に、色がそのイメージを一瞬で刷り込んでくれるのです。
② 広告費の「掛け捨て」を防ぎ、記憶に蓄積される(資産効果)
どれだけ素晴らしいWebサイトや広告を作っても、社名だけではユーザーの記憶からすぐに消えてしまいます。
しかし、一貫したコーポレートカラーを使い続けると、露出のたびにユーザーの脳内で「あの色の会社=〇〇社」という記憶のデータが蓄積されていきます。
③ 社員の「判断基準」がブレなくなる(インナーブランディング)
コーポレートカラーが明確で、その「意味(なぜこの色なのか)」が社内に共有されていると、Webサイトの更新、パンフレットの作成、展示会のブース設計など、あらゆる場面で「自社らしいデザインかどうか」の判断基準がブレなくなります。
「うちの会社っぽくないね」という感覚的な迷いが減り、意思決定のスピードが上がります。
3. 「好き嫌い」や「その場のノリ」で色を選んではいけない理由

多くの企業がコーポレートカラーを決める際、経営層の「好き嫌い」や「その時々のトレンド」に流されてしまいがちです。しかし、これには2つの大きなリスクがあります。
① 流行に乗るだけでは「時間の経過」に耐えられない
例えば、数年前に流行したアースカラー(くすみカラー)やミニマルなモノトーン(黒・白・グレー)。
「今っぽくておしゃれ」という理由だけで選ぶと、トレンドが過ぎ去ったときに古臭く見えてしまったり、自社本来の魅力が伝わらなくなったりします。
長く使われるコーポレートカラーは、流行ではなく「企業の不変の理念」から生まれるものです。
② 企業の「らしさ」とギャップが生まれる(逆効果の罠)
例えば、アットホームで親しみやすさが売りの企業が、格好よさを求めて「冷たくてスタイリッシュな黒」を選んでしまうと、ホームページを訪れた顧客は無意識にハードルの高さを感じて離脱してしまいます。
この「らしさ」とのズレが、ビジネス上の機会損失を生みます。
4. 色は「ブランド・アイデンティティ(企業の想い)」を伝えるメッセンジャー

戦略的な色選びとは、経営層の主観ではなく、「自社がどう見られたいか(=ブランド・アイデンティティ)」から逆算することです。
例えば、ビジネスにおいて定番とされる「青」も、ただなんとなく選ぶのではなく、「確固たる信頼感や知性、洗練された誠実さを一番に伝えたいから」という明確な意図があって初めて、企業の強力な武器になります。
色には、人間の心理に直接働きかける力「色彩心理」があります。
| 色 | 心理的イメージ | 向いている企業の方向性 |
| 青 | 高い信頼性、誠実、知性、洗練 | 金融、IT、士業、BtoB企業 |
| 赤 | 情熱、活力、スピード、革新 | スタートアップ、飲食、エンタメ |
| 緑 | 安心、自然、健康、持続可能性 | 医療、環境ビジネス、ライフスタイル |
| 黄 | 幸福、親しみやすさ、活発 | サービス業、子供向け、カジュアル |
| 黒/グレー | 高級感、先進性、プロフェッショナル | 高価格帯サービス、先進テクノロジー |
自社が社会に対して「どんな価値」を提供したいのか、どんな「想い」を持っているのか。その「企業の軸」を最も正確に代弁してくれる色を選ぶことこそが、正しいカラー戦略です。
【まとめ】 コーポレートカラーを会社の資産に変えるために
コーポレートカラーは、一度決めて発信を始めると、後から変更するには膨大なコストと時間がかかります。だからこそ、最初の色選び(またはリニューアルの決断)が肝心です。
- 主観や流行ではなく、自社の「理念や強み(らしさ)」から逆算する
- 「なぜその色なのか」というストーリーと根拠を込めて、独自ブランド資産に育てる
「なんとなく」決めた色から、企業の価値を高め続ける「資産としての色」へ。
まずは自社のコーポレートカラーが、企業の想いと一致しているかを見直すことから始めてみませんか。
「自社のコーポレートカラーが、今の事業内容や目指す姿とズレていないか不安がある」
私たちリマープロは、貴社の理念や強みを徹底的に深掘りし、ビジネスの成果に繋がる戦略的なWebサイト制作・ブランディングをご提案いたします。
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