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【デザイン心理学Vol.1】脳の錯覚を味方につける「ゲシュタルト心理学」とWebの美しい情報設計
2026.06.19

なぜか「ごちゃごちゃして見える」の正体
「自社のホームページ、情報は綺麗に並べたはずなのに、なぜか見づらい…」 「伝えたいことが多すぎて、全体的にごちゃごちゃした印象になってしまう…」
実は、ホームページがすっきり美しく、見やすくなるかどうかは、デザイナーのセンスだけで決まるものではありません。人間の「目」と「脳」が情報をどのように処理しているかという、心理学の法則(科学)に基づいています。
その中心にあるのが「ゲシュタルト心理学」です。
人間には、バラバラにある点や線を「無意識にグループ(ひとかたまり)として捉える習性」があります。この習性を理解すると、感覚ではなく「ロジック(根拠)」を持って見やすいレイアウトが作れるようになります。
今回は、Webデザインの現場で毎日使う、絶対に外せない3つの法則を分かりやすく解説します!
1. 【近接の法則】余白(マージン)をコントロールして情報をグループ化する

まず最も基本であり、最も奥が深いのが「近接(きんせつ)の法則」です。人間は、「距離が近いもの同士を同じグループ、遠いものを別グループ」だと脳内で勝手に認識します。
これをWebデザインに置き換えると、「余白(マージン)の計算」そのものです。
✕ 惜しい例:すべてが等間隔
よくある失敗が、タイトル、説明文、ボタンの間の余白が「すべて均等(例えば全部20px)」になっているケースです。これだと、どのタイトルがどの文章とセットなのか、脳が瞬時に判断できず、ユーザーにストレス(認知負荷)を与えてしまいます。
◯ プロの視点:数ピクセル単位のメリハリ
プロは、セットにしたい要素(例:画像とテキスト)の隙間をギュッと近づけ(例:12px)、次の情報との間には大きめの余白(例:40px)を空けます。
私たちがWebサイトを制作(コーディング)する際は、なんとなくで余白を決めることはありません。「情報のセット感」を脳に一瞬で伝えるために、数ピクセル単位で厳密にルール化して設計しています。
2. 【類同の法則】色や形で「同じ役割」を直感させる

人間は、「色、形、大きさが似ているもの同士を、同じグループ・同じ役割だ」と認識します。これを「類同(るいどう)の法則」と言います。
これは、Webサイトの「操作のしやすさ(UI/UX:迷わせない導線 )」に直結する非常に重要な法則です。
◆ Webデザインでの具体的な使い方
ボタン(CTA)の統一: 「お問い合わせ」や「資料請求」といった、ユーザーにクリックしてほしいボタンの色や形をサイト全体で統一します。すると、ユーザーはいちいち文字を読まなくても、「あ、この緑色の丸角の形はボタンだな」と直感的に理解できるようになります。
テキストのルール化: リンクがついているテキスト(青文字など)や、重要な補足(赤文字など)のルールを統一するのもこの法則です。
⚠️ 注意したいプロの視点
もし、ただの強調したいだけの文字(クリックできない部分)に、ボタンと全く同じ色や形を使ってしまうと、ユーザーは「押せると思ってクリックしたのに何も起きない」と混乱してしまいます。「同じ見た目のものは、同じ動きをする」という一貫したルールを守ることが、信頼感のあるサイト作りには欠かせません。
3. 【閉合・連続の法則】スマホ画面で「スクロールの先」を予感させる
最後は、特にスマートフォン(スマホ)のサイト設計で大活躍する「閉合(へいごう)・連続の法則」です。人間は、「閉じ合わされていない線や、途切れているものを見ても、脳内で勝手に線を繋げて完成形を想像する」というおもしろい性質を持っています。
スマホの画面は狭いため、たくさんの情報を横並びに表示させてスワイプで見せる「横スクロール(カルーセル)」という表現をよく使いますよね。ここでプロが仕掛けるのが「あえて見切れさせる」技術です。
以下は、スマホ画面における見せ方の比較です。

左側:【惜しい例】画面内で完結しているデザイン
一見スッキリして見えますが、情報が画面内に綺麗に収まりきっているため、ユーザーは「ここで終わりか」と満足してしまい、その下に隠れている情報に気づかずに離脱してしまいがちです。
右側:【良い例】続きを予感させるデザイン(プロの技)
あえて3枚目のカードを右端で半分「見切れ状態」にしています。人間の脳は、途切れているものの先を想像しようとするため、この少しの“はみ出し”があるだけで、ユーザーに「あ、横にスクロールすれば続きがあるんだ」と直感的に伝えることができるのです。
ほんの数十ピクセル外側へハミ出させるだけで、ユーザーの行動は劇的に変わります。
まとめ:美しいデザインには、必ず「ロジック」がある
デザインの役割は、単にWebサイトの外見をおしゃれに飾ることではありません。本当に大切なのは、「ユーザーの脳にストレスを与えず、情報を最短で正しく届けること」です。
今回ご紹介したゲシュタルト心理学は、ユーザーに「見やすさ」と「使いやすさ」を直感してもらうための強力なロジック(根拠)になります。
- 近接の法則: 余白にメリハリをつけ、情報の塊を一瞬で認識させる
- 類同の法則: 見た目のルールを揃え、ボタンの役割を直感させる
- 閉合・連続の法則: あえて要素を見切れさせ、次の行動(スクロール)を促す
「なぜこの余白の広さなのか?」「なぜこの配置なのか?」を心理学の視点からロジカルに組み立てることで、初めて「おしゃれなサイト」から「ビジネスの成果が出るサイト」へと進化します。
次回のVol.2では、ユーザーがサイト内で迷子になるのを防ぎ、スムーズにゴールへ導くための「認知心理学(操作とナビゲーション)編」をお届けします。
結論:「なんとなく」を卒業して、成果を出すWebサイトへ
ホームページとは、単に会社やお店の情報を載せるだけの「WEB上の名刺」ではありません。ユーザーの「目」と「脳」の仕組みを計算し、ストレスなく「お問い合わせ」や「購入」という成果へ導くための「最重要インフラ」です。
今回ご紹介したゲシュタルト心理学は、私たちが戦略的に仕掛けている技術のほんの一部に過ぎません。
「一生懸命サイトを作ったのに、なぜか問い合わせに繋がらない…」
「自社のホームページのデザインに、もっと納得感や説得力がほしい」
そうお悩みの方は、ぜひ私たちリマープロにご相談ください。 私たちはただ綺麗なサイトを作るだけではありません。貴社の経営戦略に寄り添って、SNSやマーケティングと連動した「本当に成果が出る仕組み」をデザインします。
まずは現在のお悩みを、お気軽にお聞かせください。
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